【8月19日銅相場】
さらなる上振れも期待された矢先、海外銅相場が急反落。LME銅は前日の14,850ドルから▲515ドル下落の14,335ドル/tで引け、本日の足元計算値は2,380円/kgまで押し下げられました。
現行建値(2,420円/kg)を足元計算値が40円/kg(4万円/t)下回るギャップが生じており、一転して「引き下げ(下げ改定)予想」の局面を迎えています。
一転して「下げ予想(引き下げ改定リスク)」に転換
昨日8月18日に電気銅建値が過去最高の2,420円/kgへ改定されたばかりですが、LME銅が14,300ドル台へ急落したことで、本日の足元計算値は2,380円/kgまで低下しました。前日までの上げ基調から一転し、次回改定での下落(引き下げ改定)リスクが高まっています。
📊 本日の主要指標
- 電気銅建値: 8月18日に2,420円/kg(+40円)へ引き上げられ過去最高値を更新。
- 足元計算値: 本日は2,380円/kgへ低下し、現在の建値を▲40円/kg下回る水準。
- LME銅: 現物売りセツルメントは14,335.0ドル/t。前日14,850.0ドルから▲515.0ドルと大幅下落。
- LME在庫: 在庫数は223,550トン(+15,725トン急増)となり、供給懸念の和らぎから利益確定売りの引き金に。
- 為替: 東京TTSは160.50円。160円台の円安が継続しているものの、LME銅の急落を相殺しきれず下落傾向。
- 本日の注目点: 連日の上げ期待から一転、海外高騰の反動による引き下げ(下げ改定)予想へ局面が変化しました。
📋 8月19日の相場表
| 指標 | 本日の数値 | 前日比 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 電気銅建値 | 2,420円/kg | +40円 | 8/18に過去最高価格へ更新 |
| 足元計算値 | 2,380円/kg | ▲40円 | 建値を40円下回る下げ水準 |
| LME銅 現物売り | 14,335.0$/t | ▲515.0$ | 14,850ドルから急反落 |
| LME銅 セツルメント | 14,335.0$/t | ▲515.0$ | 前日14,850.0ドルより急落 |
| LME銅 在庫 | 223,550t | +15,725t | 在庫が一気に大幅増加 |
| COMEX銅 8月 | 6.4825$/lb | ▲0.1215$ | 当限換算14,291.45$/t |
| 東京為替 TTS | 160.50円 | 円安維持 | 160円台半ばで堅調 |
※LME・COMEX・為替等は現地集計データ(8月18日付)を反映しています。
最高値改定の裏で海外市場が急反落
前日8月18日のメーカー改定において、国内電気銅建値は2,420円/kg(トンあたり242万円)へ改定され、これまでの最高値を更新しました。
しかし、国内メーカーが価格を算出した直後の海外市場において、LME銅相場は急激な調整安へと突入。結果として、公表建値が過去最高を更新したまさにその日に、市場の先行きは「下落懸念」へと急旋回することになりました。
なぜ海外銅相場は急落したのか?(LME在庫急増の衝撃)
8月18日の現地LME(ロンドン金属取引所)では、現物セツルメントが前日の14,850.0ドルから▲515.0ドル下落し、14,335.0ドル/tで取引を終えました。
この急反落の最大の要因となったのが、LME指定倉庫在庫の急増です。在庫数は前日比で+15,725トン急増し、223,550トンに達しました。
15,000ドルに迫る歴史的高値圏で推移していたため、アジアや欧州の主要倉庫への在庫搬入が確認されたことで投資家の警戒感が高まり、一気に利益確定売りが膨らんだ格好です。
COMEX銅も下落、160.50円の円安でも補いきれず
ニューヨークCOMEX市場(8月当限)も前日の6.6040ドルから6.4825ドル/lb(トン換算約14,291.45ドル)へ大きく連れ安となりました。
一方、東京為替TTSは1ドル=160.50円と160円台半ばの円安水準を維持しており、円建て価格の一定のクッションとはなっています。
しかし、海外銅価格の下げ幅(▲500ドル超)があまりにも大きかったため、為替の円安効果を完全に打ち消し、理論上の足元計算値を2,380円/kgまで押し下げる結果となりました。
「下げ予想」へ急転!スクラップ現場の立ち回りアドバイス
今回の市況変動で最も重要なポイントは、「昨日設定された建値(2,420円)に対し、実際の市場実勢(2,380円)が40円/kg低くなっている」という現実です。
建値が過去最高値にあるからといって安心していると、次回の改定で▲40円クラスの引き下げ改定が実施され、仕入れコスト割れのリスクを負うことになります。
特にリサイクル業者・スクラップ問屋の皆様においては、以下の点に配慮した素早い判断が求められます。
- 買取り単価の迅速な調整: 2,420円建値ベースの強気買いを見直し、足元計算値2,380円を視野に入れた買取上限の設定。
- 高値在庫の早期出荷: 手元の仕入れ済みスクラップは抱え込まず、現行高建値のタイミングで速やかに売り抜ける利確の徹底。
今後の見通し:LME14,000ドルの攻防が鍵
今後の銅相場の焦点は、LME銅が14,000ドルラインを死守できるかどうかです。
14,000ドル台前半で下値を固めて再反発へ向かえば、国内建値の下げ幅も限定的で済みます。しかし、14,000ドルを割り込んで調整が長期化した場合、さらなる引き下げ改定が連続するリスクも否定できません。
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「最高値改定に惑わされず、足元計算値とのマイナスギャップを注視する」ことが本日のアドバイスです。
昨日8月18日に電気銅建値は過去最高の2,420円/kgへ改定されましたが、LME相場の急落(14,335ドル)を受けて本日の足元計算値は2,380円/kg(▲40円)へ低下しました。
一時の上げムードから一転して「下げ予想」となっています。高値圏での荷揚げ・仕入れにおいては、次回の引き下げ改定リスクを意識した迅速な出荷・利確が重要になります。