【7月4日市況】電気銅建値は2230円へ引き下げ改定。足元計算値はLME反発で2240円へ。介入なき「じわり円高」の行方は?
昨日3日(金)、国内電気銅建値は前回比で4万円引き下げられ、2,230円(223万円/t)へと改定されました。前日の「据え置き」から一転、足元の割高感を修正する形で週内の取引を終えています。
しかし、現地3日の海外非鉄金属市場は週末を前に買い戻しが優勢となり、LME銅が13,298.5ドルまでしっかり反発。為替TTSが162円台前半へと円高方向に振れたものの、海外相場の上昇が上回り、足元の円建て計算値は改定建値を上回る2,240円(224万円/t)へ再び押し戻される展開を見せています。
主要メタルの相場解説(7月3日現地実績)
1. 銅相場(LMEが反発、在庫も減少傾向)
- LME銅: 現物セツルメントは前日比96.5ドル高の13,298.5ドルと反発しました。LME在庫は3,450トン減少して318,900トンと引き続き引き締まっています。
- COMEX銅: 7月物の引値はポンド当たり6.1145ドル(トン当たり約13,480ドル)と底堅さを維持。在庫は668,691トンとなっています。
- 上海(SHFE)銅: 上海在庫は前週比で13,055トン急減(122,677トン)を記録。長らく上値を圧迫していた上海在庫の減少は、市場にとって非常に強い好材料として意識されています。
2. 亜鉛・鉛相場(ベースメタル軒並みプラス引け)
- LME亜鉛: セツルメントは前日比71.0ドル高の3,546.0ドルと大幅続伸。在庫は275トンの微減です。
- LME鉛: セツルメントは前日比22.5ドル高の1,851.0ドルと反発。在庫は1,300トン減(293,150トン)と、大きく整理されています。
3. アルミ・ニッケル相場
- LMEアルミ: セツルメントは前日比18.5ドル高の3,080.0ドル。在庫は1,500トンの減少です。
- LMEニッケル: セツルメントは前日比45.0ドル高の16,115.0ドルと反発。上海先物在庫は前週比1,573トン増加したものの、底堅い値動きとなりました。
主要指標・在庫一覧(7月3日現地実績)
※データ参照元:主要外電モーニングコール(2026年7月4日付)
| メタル | LMEセツルメント | LME円換算値 | 現地在庫 (t) | 在庫増減 (t) | 上海(SHFE)在庫増減 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銅 | 13,298.50 ドル | 2,157,948 円 | 318,900 t | -3,450 | -13,055 (前週比) |
| 亜鉛 | 3,546.00 ドル | 575,409 円 | 118,675 t | -275 | -3,451 (前週比) |
| 鉛 | 1,851.00 ドル | 300,362 円 | 293,150 t | -1,300 | +1,237 (前週比) |
| アルミ | 3,080.00 ドル | 499,792 円 | 298,775 t | -1,500 | -6,972 (前週比) |
| ニッケル | 16,115.00 ドル | 2,614,981 円 | 274,620 t | 0 | +1,573 (前週比) |
| 錫 | 52,000.00 ドル | 8,438,040 円 | 8,455 t | -70 | -1,336 (前週比) |
貴金属・為替・原油の動向
貴金属市場は一段と反伸
- 金(Gold): COMEX金(8月セツルメント)は前日比14.4ドル高の4,125.7ドル/オンス。地政学的リスクの高まりに加え、金は実需に支えられ連日強い動きを維持しています。
- 白金・パラジウム: ジョンソン・マッセイ社のプラチナ建値は前日からさらに上昇し1,663ドル、パラジウムも24ドル高の1,290ドルと、貴金属全体が週後半に強い買い戻しを受けています。
為替・外部マクロ(介入のニュースはなし)
- 為替(ドル円): 3日の東京為替TTSは1ドル=162.27円。一時の163円台後半から、約1円38銭の「円高」方向に動きました。政府・日銀による実質的な為替介入(決定報道)は一切伝わっていませんが、市場の口先介入警戒によるポジション調整が、円高方向への自律的な押し戻しを誘発しています。
- 原油: WTI原油先物は1バレル=68.69ドルで横ばい。レンジを抜け出せない値動きが続いています。
総括:
昨日3日、国内電気銅建値は予想に沿う形で2,230円へと引き下げられました。しかし、週末にかけての相場は非常にダイナミックです。為替がTTS 162.27円まで「じわり円高」へと進んだものの、これに抵抗するようにLME銅が13,298.5ドルへと値を戻したため、現在の足元計算値は再び引き下げ価格を上回る「2,240円」水準にあります。介入の公式発表がない中でのこの絶妙な綱引きは、週明け以降も不穏なボラティリティを予感させます。
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