【7月3日市況】電気銅昨日はまさかの「据え置き」も、足元は2240円。今朝の急な円高で一段の引き下げ懸念が浮上
昨日2日の国内電気銅建値は、計算値(2,240円)との価格差が30円あったものの、改定は見送られ2,270円(227万円/t)で「据え置き」となりました。
しかし、依然として足元の計算値は「2,240円」を指しており、建値が割高な状態にあります。さらに今朝にかけて為替が一段と円高方向へと振れており、本日3日のTTS決定次第では、さらなる引き下げ改定が断行されるリスクが高まっています。
現地2日の海外非鉄相場では、LME銅セツルメントが前日の13,170.0ドルからわずかに持ち直して13,202.0ドルへ反発。しかし、為替TTSが163.65円へと前日の163.73円から円高に振れたことで、国内価格の押し上げには至っていません。
主要メタルの相場解説(7月2日現地実績)
1. 銅相場(LMEは小幅反発も、為替が円高へ逆回転)
- LME銅: 現物セツルメントは前日比32.0ドル高の13,202.0ドルと小幅に反発しました。LME在庫も2,500トン減少(322,350トン)と引き締まっています。しかし、円安進行が一段落し、わずかに円高に触れたことで、円換算ベースでは大きな反発力となっていません。
- COMEX銅: 7月物のセツルメントはポンド当たり6.1145ドル(トン当たり約13,480ドル)とほぼ横ばいで引けています。
- 上海(SHFE)銅: 7月物セツルメントは102,240元と、前日の102,100元から小幅に持ち直しています。
2. 亜鉛・鉛相場(亜鉛が調整売りに押される)
- LME亜鉛: セツルメントは前日比54.0ドル安の3,475.0ドルへと大きく値を下げています。在庫は250トンの微減でした。
- LME鉛: セツルメントは1,828.5ドル(前日比11.5ドル安)と続落。在庫は1,450トンの大幅減少となっています。
3. アルミ・ニッケル相場
- LMEアルミ: セツルメントは前日比13.5ドル安の3,061.5ドル。在庫は1,500トン減少しました。
- LMEニッケル: セツルメントは前日比105.0ドル安の16,070.0ドル。ステンレス需要の懸念を映して軟調です。
主要指標・在庫一覧(7月2日現地実績)
※データ参照元:主要外電モーニングコール(2026年7月3日付)
| メタル | LMEセツルメント | LME円換算値 | 現地在庫 (t) | 在庫増減 (t) | 上海(SHFE) 7月物 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銅 | 13,202.00 ドル | 2,160,507 円 | 322,350 t | -2,500 | 102,240 元 |
| 亜鉛 | 3,475.00 ドル | 568,684 円 | 118,950 t | -250 | 24,260 元 |
| 鉛 | 1,828.50 ドル | 299,234 円 | 294,450 t | -1,450 | 15,785 元 |
| アルミ | 3,061.50 ドル | 501,014 円 | 300,275 t | -1,500 | 22,445 元 |
| ニッケル | 16,070.00 ドル | 2,629,856 円 | 274,620 t | +390 | 125,680 元 |
| 錫 | 51,200.00 ドル | 8,378,880 円 | 8,525 t | -50 | 395,610 元 |
貴金属・為替・原油の動向
貴金属市場(金が4,100ドル台を回復)
- 金(Gold): COMEX金セツルメントは4,112.7ドル/オンスと急伸。地政学的リスクの高まりから、金は再び強い買いが入っています。
- 白金・パラジウム: プラチナはセツルメント1,616.6ドル。ジョンソン・マッセイ社建値でも、プラチナが前日の1,591ドルから1,629ドルへ、パラジウムが1,224ドルから1,266ドルへと大幅に反発しています。
為替・エネルギー環境
- 為替(ドル円): 東京為替TTSは1ドル=163.65円。しかし、ニューヨーク為替引値は161.09〜161.11円まで円高が進行中。日本政府の為替介入に対する具体的な警戒感が、円ドル相場の戻りを誘っています。
- 原油: WTI原油先物は1バレル=68.69ドルと小幅に反発したものの、依然として70ドルを下回る水準で低迷しています。
総括:
昨日はまさかの「2,270円据え置き」に安堵した国内市場ですが、実際の市場計算値はすでに「2,240円」へ引き下がっています。さらに、今朝のニューヨーク為替引値ベースで161円台前半まで円高が急進している点は重大なリスク要因です。今日の国内TTSがこの動きを追いかけるように「円高」として決まれば、計算値はさらに引き下がります。週末前の金曜日、相場が一段と引き下げられる可能性が非常に濃厚となっています。
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