【7月1日市況】電気銅足元計算値は2280円へ急反発!7月スタートは為替「TTS 163.39円」の超円安直撃
7月の取引がスタートしました。本日(7/1)の国内電気銅建値の指標となる足元計算値は、前日に確定した6月期末建値(2,240円)から4万円の大幅引き上げとなる2,280円(228万円/t)を記録し、急反発での船出が予想されます。
この急回復を決定づけたのは、一段と暴走する外国為替市場です。東京為替TTSはついに1ドル=163.39円と「163円台半ば」に突入。LME銅のジリ高とこの強烈な円安ゲタが重なり、国内価格を大きく跳ね上げています。
主要メタルの相場解説(6月30日現地実績)
1. 銅相場(LME反発、為替の押し上げ効果絶大)
- LME銅: 現物セツルメントは前日比38.5ドル高の13,341.0ドルと反発しました。LME在庫は3,875トン減少し、329,225トンと引き締まっています。この13,300ドル台の維持に163.39円という未曾有の円安レートが掛け合わされ、円換算値は一気に218万円目前(2,179,786円)まで急上昇しています。
- COMEX銅: 7月物のセツルメントはポンド当たり6.1925ドル(当限トン換算で13,652.11ドル)と前日の6.0975ドルからこちらも上昇。在庫は666,337トンとなっています。
- 上海(SHFE)銅: 7月物セツルメントは102,340元(前日102,610元)とやや弱含んで引けました。
2. 亜鉛・鉛相場(亜鉛が大幅反発、鉛は軟調)
- LME亜鉛: セツルメントは前日比74.5ドル高の3,565.5ドルと大きな上昇を見せました。LME在庫も700トン減少(119,825トン)となり、需給の引き締まりが好感されています。
- LME鉛: セツルメントは前日比26.5ドル安の1,845.0ドルと続落。在庫は375トン微増(297,375トン)となりました。
3. アルミ・ニッケル相場(アルミ、ニッケルは共に続落)
- LMEアルミ: セツルメントは前日比55.0ドル安の3,105.5ドル。在庫は1,550トン減少しています。
- LMEニッケル: セツルメントは前日比180.0ドル安の16,275.0ドルと続落。在庫は6トン微増の274,440トンとなっています。
主要指標・在庫一覧(6月30日現地実績)
※データ参照元:主要外電モーニングコール(2026年7月1日付)
| メタル | LMEセツルメント | LME円換算値 | 現地30日在庫 | 在庫増減 (t) | 上海(SHFE) 7月物 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銅 | 13,341.00 ドル | 2,179,786 円 | 329,225 t | -3,875 | 102,340 元 |
| 亜鉛 | 3,565.50 ドル | 582,567 円 | 119,825 t | -700 | 24,180 元 |
| 鉛 | 1,845.00 ドル | 301,455 円 | 297,375 t | +375 | 16,020 元 |
| アルミ | 3,105.50 ドル | 507,408 円 | 303,675 t | -1,550 | 22,505 元 |
| ニッケル | 16,275.00 ドル | 2,659,172 円 | 274,440 t | +6 | 125,440 元 |
| 錫 | 51,100.00 ドル | 8,349,229 円 | 8,575 t | +15 | 388,680 元 |
貴金属・レアメタル・外部環境の動向
貴金属市場は小幅安・調整局面
- 金(Gold): COMEX金(7月物セツルメント)は前日の4,022.3ドルから小幅に軟化し、4,017.8ドル/オンスで引け。ロンドン引値現物は30日時点で4,036.50ドル。金は4,000ドル台を維持しているものの、上値の重さが目立ちます。
- 白金(プラチナ): NYMEXプラチナ(7月セツルメント)は前日比24.5ドル安の1,550.0ドル。
- パラジウム: セツルメントは前日比9.9ドル安の1,212.0ドルと弱含みの展開です。
レアメタル価格(外電公表値)
- コバルト・カソード: 31.25 〜 32.25 ドル/ポンドで高止まり横ばい。
- スポンジチタン: 12.00 〜 13.00 ドル/キロ。
- 三酸化モリブデン(欧州産57%): 30.00 〜 30.50 ドル/Mo純分。
為替・外部マクロ環境
- 為替(ドル円): 東京為替TTS(30日時点)は驚愕の1ドル=163.39円。ついに163円台に完全突入となりました。ニューヨーク為替引値も162.54〜162.59円と歴史的なドル高円安を盤石なものとしています。これにより国内円建て価格はすべてのメタルにおいて超強烈な下支え効果を得ています。
- 株式・原油: NYダウ平均株価は136.46ドル高の52,319.20ドルと反発。一方で、WTI原油先物は1.25ドル安の1バレル=69.50ドルへ下落し、70ドル大台を割り込んで引けました。
総括と展望:
7月のスタートにふさわしく(?)、国内電気銅の足元計算値は一撃で4万円跳ね上がりの「2,280円」水準を叩き出しました。LME銅がセツルメントベースで13,341ドルへ反発したこともプラス要因ですが、本質は【TTS 163.39円】という為替の常軌を逸した円安効果に他なりません。 下値の守りは極めて堅固に見えるものの、政府・日銀が実力行使(為替介入)に踏み切った瞬間に国内価格は問答無用で崩壊する「見せかけの高値」です。7月期もLME動向以上に、ドル円の急激な巻き戻しを徹底警戒した緊張感ある仕入れスタンスが強く求められます。