【週間まとめ】LME銅一時急落も、163円に迫る「超円安ゲタ」が建値を死守した激動の1週間(6/22〜6/26)
先週(6月22日〜26日)の非鉄金属市場は、LME銅が一時節目の13,100ドル台まで急落するなど大きく揺れ動いたものの、週末に向けてショートカバーが入ったこと、そして何より1ドル=162円90銭まで暴走した超円安が下支えとなり、国内電気銅相場は底堅さを維持しました。
週明け29日(月)の本日は、足元計算値が「2,250円」まで押し戻されているものの、現行建値(2,240円)との価格差が10円(改定基準のプラスマイナス2万円に達しない)のため、「建値改定発表はなし(見送り・据え置き)」となります。
先週の相場実績一覧(6月22日〜6月26日)
※データ参照:image_501341.png および各営業日の実績数値
| 日付 | 国内電気銅建値 | ドル為替 (TTS) | 為替前日比 (円) | LME銅 ($) | LME前日比 ($) |
|---|---|---|---|---|---|
| 6月22日(月) | 2,280 円/kg | 162.60 円 | +0.43 | 13,642.00 | +111.5 |
| 6月23日(火) | 2,280 円/kg | 162.63 円 | +0.03 | 13,334.00 | -308.0 |
| 6月24日(水) | 2,240 円/kg | 162.66 円 | +0.03 | 13,181.50 | -152.5 |
| 6月25日(木) | 2,240 円/kg | 162.82 円 | +0.16 | 13,194.00 | +12.5 |
| 6月26日(金) | 2,240 円/kg | 162.90 円 | +0.08 | 13,287.00 | +93.0 |
週間の値動き振り返り
◆ 前半(6/22〜6/23):LMEが一時急降下も為替162円台後半へ
週のスタートである22日(月)は前週比4万円安の「2,280円」に改定。23日(火)にはLME銅が13,600ドル台から一気に13,334.00ドル(前日比マイナス308ドル)まで暴落し調整局面入りとなりました。ドル円TTSは162.63円と続伸したものの、海外相場の激しい売り圧力に押し流される前兆となりました。
◆ 中盤(6/24〜6/25):国内建値2,240円へ改定、一時2,200円の底割れ緊迫局面も
24日(水)、J金属は国内電気銅建値を前回比マイナス4万円の2,240円(224万円/t)へ下振れ改定。同日の現地LME銅はセツルメント13,181.50ドルまで続落し、実質的な国内計算値が一時2,200円の奈落を脅かす最緊迫の局面を迎えました。しかし、翌25日(木)には極端な売られすぎ感からショートカバーが入り、13,194.00ドルと小幅に反発。建値の連日改定は免れました。
◆ 後半(6/26):LME底堅く推移、そして163円手前の歴史的超円安へ
26日(金)、現地LME銅は前日比プラス93.0ドルの13,287.00ドルまで続伸して週末を迎えました。これに加え、東京為替TTSはついに1ドル=162.90円という驚異的な超円安水準を記録。この結果、週末段階での国内最新電気銅計算値は「2,250円」まで引き締まっています。
総括と警鐘:見せかけの「高値」に潜む最大のボラティリティ
🚨 「超円安」というゲタは、実質的な大暴落リスクを隠す砂上の楼閣です
一連の急落劇を終えて国内計算値が2,250円まで戻している事実は一見好材料に見えます。しかしこれはLME相場が実力で上がったからではなく、1ドル=162円90銭まで歪んだ為替が国内建値を無理やり底上げしているに過ぎません。政府・日銀による実質的な為替介入が発動された瞬間に「100円〜150円規模の建値急落トリガー」が強制的に引かれる危険性を孕んでいます。現物調達およびスクラップ仕入れの現場においては、見せかけの高値に惑わされず、介入時を想定した十分な安全マージン(逆ゲタ)の確保が最優先される局面です。