今日の銅相場を教えてよ

非鉄金属のプロが相場を説明

【2026/6/25】超円安162円もLME銅の暴落を支えきれず、電気銅計算値は2230円に

【6月25日市況】電気銅は2240円に改定も、足元計算値は2230円へ続落。LME銅が13100ドル台へ迫る急激な下落局面に

昨日6月24日、国内電気銅建値は前回比で4万円引き下げられ、当初の下げ予想をさらに下回る2,240円(224万円/t)へと改定されました。

しかし、下げ止まりの気配は見えません。現地24日の海外非鉄相場ではLME銅が一段と下落し、足元の円建て計算値はさらに引き下げ余地を残す「2,230円」水準まで下押しされています。

為替市場では1ドル=162円台後半の超円安水準が高止まりしているものの、それを完全に無効化するほどのLME銅の下げ圧力が直撃。国内外のマーケットで利益確定売りとマクロ経済への先行き警戒感が支配的となっています。


主要メタルの相場解説

1. 銅相場(LME・COMEX・上海)

  • LME銅: 現物セツルメントは前日からさらに152.5ドル安13,181.5ドルへと続落。一気に13,100ドル台まで急落し、月間平均セツルメント(13,639.47ドル)を大きく割り込みました。LME在庫は3,000トン減少し341,925トンとなっています。
  • COMEX銅: 7月物のセツルメントはポンド当たり5.9485ドル(前日6.1480ドル)と大幅下落。当限のトン換算価格も13,102.06ドルまで後退しています。
  • 上海(SHFE)銅: 7月物セツルメントも前日の104,100元から103,220元へ値を切り下げています。

2. 亜鉛・鉛相場

  • LME亜鉛: セツルメントは前日比66.0ドル安3,437.0ドルと急落。在庫は325トン減少(122,825トン)していますが、全体の売り圧力に抗えませんでした。
  • LME鉛: セツルメントは1,896.0ドル(前日1,910.0ドル)へと下落し、1,900ドル大台を割り込みました。在庫は1,000トンの大幅減少となっています。

3. アルミ・ニッケル相場

  • LMEアルミ: セツルメントは前日比113.5ドル安3,150.0ドルと急調整。アルミも大きな下げ幅を記録しています。
  • LMEニッケル: セツルメントは前日の17,105.0ドルから一気に16,610.0ドルへと大きく崩れました。上海在庫増を警戒した売りが強まっています。

主要指標・在庫一覧(6月24日現地実績)

※データ参照元:産業新聞社外電モーニングコール(2026年6月25日発行)

メタル LMEセツルメント LME円換算値 現地24日在庫 在庫増減 (t) 上海(SHFE) 7月物
13,181.50 ドル 2,144,103 円 341,925 t -3,000 103,220 元
亜鉛 3,437.00 ドル 559,062 円 122,825 t -325 24,325 元
1,896.00 ドル 308,403 円 299,650 t -1,000 16,340 元
アルミ 3,150.00 ドル 512,379 円 310,225 t -1,500 23,450 元
ニッケル 16,610.00 ドル 2,701,783 円 275,448 t -690 131,180 元
49,550.00 ドル 8,059,803 円 8,825 t -130 393,860 元

貴金属・レアメタル・外部環境の動向

貴金属相場は崩落

  • 金(Gold): ロンドン引値は前日の4,127.45ドルから急落し、4,001.09ドル(現物スポット引値は4,002.30ドル)と節目すれすれまで沈みました。急ピッチなドル高と債券利回りの動向が強い圧迫要因となっています。
  • 白金(プラチナ): ジョンソン・マッセイ社のプラチナ建値は1,598.0ドル(前日1,665.0ドル)と大きく崩れています。
  • パラジウム: 同社建値も1,194.0ドルと1,200ドル大台を割り込んで大幅安です。

レアメタル価格(ロンドン公表値)

  • コバルト・カソード: 31.25 〜 32.25 ドル/ポンドで膠着状態。
  • スポンジチタン: 12.00 〜 13.00 ドル/キロと横ばいです。
  • 三酸化モリブデン(欧州産): 30.00 〜 30.50 ドル/Mo純分でレンジ推移。

為替・マクロ外部環境

  • 為替: 24日の東京TTSは1ドル=162.66円と高いレベルでの円安が継続。ニューヨーク為替引値も161.77〜161.81円となっています。介入への緊迫感が市場全体に漂うものの、実際の行動は見送られた状態です。
  • 株式・原油: NYダウ平均株価は51,848.90ドル(前日比-2.87ドル)とほぼ平価で引け。WTI原油先物は70.34ドル/bblに下落しています。

総括:

昨日24日、J金属は電気銅建値を2,240円(前回比マイナス4万円)へ引き下げて改定しました。事前の「2,250円改定」をさらに下振れした水準での着地でしたが、LME銅はそこからさらに続落。セツルメントはついに13,181.5ドルをつけ、足元の最新円建て計算値はすでに2,230円まで押し下げられています。超円安が下値を支えきれないほどの、海外非鉄・貴金属市場の調整圧力に徹底的に屈する局面となっています。

 

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