今日の銅相場を教えてよ

非鉄金属のプロが相場を説明

週間非鉄相場まとめ 2026/6/8-12

WEEKLY REPORT

【週報】LME銅一時急落も13,600ドルへ急反発!超円安「161円台」に支えられ、国内価格は高値圏を維持(6/8〜6/12総括)

更新日:2026年6月15日 | lets-copper.com

 

lets-copper.com

 

いつも当ブログ「レッツカッパー!」をご覧いただきありがとうございます。
6月第2週の非鉄金属市場は、海外の地政学リスクやポジション調整を背景に、極めて激しい乱高下を見せた1週間となりました。
週半ばにはLME銅価格が一時13,370.00ドルまで急落し、国内建値も2,250円/kg(▲10円)への引き下げを余儀なくされましたが、週末にかけては13,603.00ドルへ怒涛の急反発を記録。さらに為替TTSは連日161円台という「超円安バリア」を形成し、国内価格の底割れを防いでいます。この激動の5日間の実績と、今後の実務戦略を詳しく解説します。

今週の国内建値・為替・海外相場推移(完全実績)

日付 電気銅建値 為替TTS (東京) 為替前日比 LME銅 (現物売) LME前日比
6月8日 (月) 2,260 円 161.38 円 +0.34 $13,661.00 -70.0
6月9日 (火) 2,260 円 161.32 円 -0.06 $13,716.00 +55.0
6月10日 (水) 2,260 円 161.45 円 +0.13 $13,370.00 -346.0
6月11日 (木) 2,250 円 161.61 円 +0.16 $13,420.00 +50.0
6月12日 (金) 2,250 円 161.18 円 -0.43 $13,603.00 +183.0

💡 6/15(月) 本日は「建値改定なし」:実務者に与えられた究極の猶予期間

週末12日(現地)のLME銅は$13,603.00へと大幅に急反発。現在の為替161.18円と業界標準の計算公式「LME×為替+80,000円」から弾き出される足元の実質計算値は2,280円/kgに達しており、現在の建値(2,250円)を+30円上回る強い上振れ状態にあります。

しかし、本日は慣例となる「電気銅建値改定お休みの日」です。値上がり計算値(2,280円)を横目にしながらも、月曜日いっぱいは現行の安い建値である「2,250円ベース」で電線やスクラップを動かすことができます。今夜のLME相場および為替動向を冷静に見極め、明日16日(火)朝の改定(+30円の引き上げ予測)に備えて現物を仕込む、絶好の調達猶予期間(バッファー)をフル活用しましょう!

1. 銅相場:水曜日の▲346ドル急落を相殺した「161.61円」の超円安

先週最も相場が緊迫したのは10日(水)でした。地政学リスクの高まりに伴う「有事のドル高」が直撃し、LME銅は前日比346ドル安の13,370.00ドルへと急落。週をまたいでの建値暴落が懸念される事態となりました。この流れを受け、翌11日(木)には国内建値が2,250円へと10円の引き下げが実施されました。

しかし、LME急落の局面でも国内価格の底抜けを防いだのが、連日161円台を推移した「歴史的円安TTS」です。木曜日にはTTSが161.61円を記録。この強力な円安バリアがクッションとなり、円建て計算価格は2,250円をがっちり維持。そして金曜日(12日)のLMEが前日比183ドル安から一気に反発したことで、相場は一転して「先高感」を抱えたまま週をまたぐ格好となりました。

2. 銅以外の非鉄金属動向:アルミ・スズ・ニッケルの最新実績

LME公式データに基づく、主要ベースメタルの週末確定セツルメント価格および在庫推移状況は以下の通りです。

【アルミ:3,500ドル目前。LME在庫は連日減少】
アルミ現物セツルメントは一時3,468ドル(11日)まで調整が入るも、週末は3,498.50ドル(円換算ベース:563,888円/t)と、3,500ドル手前まで急反発。LME在庫は今週も連日の減少を続け、31.9万トンまでひっ迫。エネルギーコスト(WTI原油 84.88ドル高止まり)の影響もあり、下値の強固さは不変です。

【スズ:52,000ドル台を堅持し強含み】
スズの現物セツルメント価格は週末に52,395.00ドル(円換算ベース:約844.5万円/t)を記録。半導体向け「はんだ」の実需は極めて底堅く、LME在庫も8,850トン(-40t)と減少が続いており、依然として圧倒的な高値保ち合いが続いています。

【ニッケル:週末に急回復、17,440ドル】
ニッケルセツルメント価格は週末に17,440.00ドル(円換算:2,810,971円/t)へ急反発。在庫増(+786t)の局面もありましたが、ベースメタル全体の強気センチメントに引っ張られる形で週末は大幅な持ち直しを見せました。

 

3. 実務担当者の在庫・仕入戦略:為替161円台の介入警戒と立ち回り

本日の国内算出値目安は2,280円/kgを示しており、現行建値より+30円高いため、週明けは強気の仕入れサイクルを維持しやすい環境にあります。

しかし、為替161.18円という驚異的な円安は、常に日銀・財務省による為替介入(覆面介入)の最大危険ゾーンに位置しています。もし一撃でも大規模な介入が入れば、国内価格は瞬時にキロあたり70円〜80円暴落するリスクを内包しています。
本日は改定お休みの日ですので、この時間的猶予を最大限に活かし、「本日中に安い2,250円建値をベースに電線やスクラップの仕入れ・契約をまとめ、入荷した現物は長期保有せず即日で出荷引き渡し(スクエア化)を行う」という、リスクオフの超高速回転を徹底していきましょう。

※本レポートは、提供された市況データおよび一般的な市場環境に基づいた分析であり、特定の取引契約を推奨するものではありません。

Copyright © lets-copper All Rights Reserved.