今日の銅相場を教えてよ

非鉄金属のプロが相場を説明

【2026/6/9】銅LME下落も為替「161.38円」の円安相殺!電気銅計算値は2,290円、本日は据え置き(2,260円)予想だが介入への備えを徹底せよ

 

MARKET ANALYSIS

【6/9相場】LME下落も為替は「161.38円」の超円安!電気銅計算値は2,290円へ、今日は波乱を避けて「据え置き」を強く願う朝

更新日:2026年6月9日 | lets-copper.com

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昨日6月8日の国内電気銅建値は、大台をさらに切り下げる2,260円/kg(226万円/t)へと引き下げ改定されました。そんな中で迎えた昨晩の海外LME(ロンドン金属取引所)市場は、前日の流れを引き継いで利益確定売りが優勢となり、銅セツルメント価格は前営業日比70ドル安の13,661.0ドルへと小幅に続落。しかし、この下押しを完全に帳消しにしたのが外国為替市場です。東京外国為替TTSレート(8日発表値)はさらに円安に傾き、ついに161.38円という驚異的な円安水準へ突入しました。
これに伴い、正確な業界標準の計算公式(LME×為替+80,000円)から算出される本日の国内足元計算値は**2,290円/kg(229万円/t)**に到達。現行建値(2,260円)に対する乖離幅は「+30円(+3万円)」と改定基準である5万円幅には達していません。月曜日の電撃改定の余韻が残る中、現場の仕入れ実務を預かる立場としては、「今日はこれ以上の相場変更を避け、このまま据え置いてほしい!」というのが本音ではないでしょうか。

🚨 為替161.38円!政府・日銀による不気味な介入リスクと現場の防衛策

LMEが13,600ドル台で揉み合う一方、為替が161.38円まで突っ込んでいる足元の状況は、極めて不気味な「高電圧地帯」にあります。市場関係者の最大の関心は、ベースメタルの需給を通り越して「政府による覆面為替介入がいつ引き金を引かれるか」の1点に注がれています。

もしここで最大規模の円買い介入が発動され、一気に155円前後へと急激に円高に引き戻された場合、LME価格がいくら高値圏で維持されていても、国内価格は一夜にして「1kgあたり100円近く大暴落」する破壊力を持っています。現行の2,260円という高値圏にある今日こそ、買い取った銅スクラップや各種雑線はヤードに眠らせず、即日出荷・同日中に転売完了(ポジションのスクエア化)させる絶対の鉄則を徹底してください!

1. 銅相場:計算値は「2,290円」。現在の建値に対しては「+30円」の上振れ

現地6月8日のLME公式発表における銅の現物セツルメント価格(売)は、前営業日比70ドル安の13,661.0ドル。 これに、さらなる円安を記録した東京外国為替TTSの161.38円を掛け合わせたセツルメント円換算価格は2,204,612円/tを記録しました。

足元電気銅計算値 (kg換算) 2,290 円/kg
【電気銅計算公式】
(LME銅: $13,661.0 × 為替TTS: ¥161.38)
+ 諸経費プレミアム: 80,000円/t (kgあたり+80円)
= 理論値:2,284,612 円/t (切り上げにより2,290,000円/t)

※LME円建て換算(220.4万円)に、海上運賃や製錬コスト、国内輸送運賃等の諸経費である**「+80,000円/t」**を厳密に合算し切り上げた、国内電気銅の実質基準計算値は**2,290円/kg**となります。

昨日6月8日に改定された現行建値である「2,260円」と比較すると、乖離幅は**「+30円(+3万円/t)」**に留まっています。JX金属の通常改定基準(5万円幅)を下回っているため、本日の国内電気銅建値は「据え置き」となる公算が極めて高い情勢です。

2. 主要非鉄金属のLMEデータテーブル(6/8現地実績)

ロンドン現地8日発表の公式データに基づく、各非鉄メタルの現物売(セツルメント)価格、円換算価格、およびLME在庫の増減データ一覧です。

金属種 現物売(セツルメント) 円換算(円/トン) 05日時点在庫 (増減)
銅 (Copper) $13,661.00 2,204,612 円 376,775 t (▲2,450)
アルミ (Aluminum) $3,669.50 592,184 円 330,950 t (▲2,250)
ニッケル (Nickel) $18,340.00 2,959,709 円 274,218 t (▲18)
亜鉛 (Zinc) $3,519.00 567,896 円 110,650 t (▲300)
スズ (Tin) $51,850.00 8,367,553 円 9,020 t (±0)

【アルミ:円安効果絶大も、大台60万円を割り込む】
アルミの現物セツルメントは前日の3,736ドルから3,669.50ドルへ軟化。161.38円という極端な円安TTSレートによる下支えをもってしても相殺しきれず、国内円換算価格は592,184円/tと、長らくキープしていた60万円の大台を割り込みました。しかし、LME在庫がさらに2,250トン引き出されているなど現物の強さは健在であり、押し目からの再浮上が待たれます。

【スズ:52,000ドル割れへ急速調整】
スズの現物セツルメントは前日の54,000ドルから一気に下落し、51,850.00ドル(円換算ベース:約836.7万円/t)を記録。先週の異常な加熱相場に対して、短期的なポジション解消売りの波が直撃した形です。ただし、LME在庫高の増減は「±0(9,020トン)」で横ばいとなっており、供給懸念の本質は解決していません。

 

3. 実務担当者の在庫戦略:中途半端な高値時こそ「素早い決断」

本日の国内電気銅価格(建値)は2,260円で「据え置き」となる公算が高いものの、これは決して仕入れ現場にとって安心材料ではありません。なぜなら、明日以降に一気に「引き上げ」となる可能性(乖離が再び膨らむリスク)をはらんだ状態での取引を意味するからです。

「据え置きだから」と高値での買取りをずるずると続けることは、明日以降の急な相場急落(為替介入など)で逆ザヤを食らう最大のリスクとなります。今日も変わらず、買取った電線やスクラップはヤードに眠らせず、即日で確実に出荷完了(ポジションのスクエア化)させ、手堅い利益確定に専念してください。

※本記事の内容は市況データの一般的な共有を目的としており、特定の取引を推奨・勧誘するものではありません。

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