【週報】銅建値は最高値圏「2,330円」をキープ!LME13,900ドル突破と為替161円突入がもたらした激動の1週間(6/1〜6/5)
更新日:2026年6月6日 | lets-copper.com
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6月最初の1週間は、非鉄金属市場の歴史に深く刻まれるであろう大荒れの展開となりました。週前半には海外LME(ロンドン金属取引所)で銅価格が一時**13,966.00ドル**と「14,000ドル」の超大台に肉薄。国内電気銅建値は急遽**2,330円/kg**(+70円)へと爆騰改定されました。
週末にかけては利益確定売りに押されたものの、為替TTSがついに**161.04円**という驚異的な防衛ラインを突破したことで、国内価格が劇的に下支えされています。この激動の5日間の実績と、実務に役立つ相場の裏側を詳しく解説します。
今週の国内価格・為替・海外相場推移(完全実績)
| 日付 | 電気銅建値 | 為替TTS (東京) | 為替前日比 | LME銅 (現物売) | LME前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6月1日 (月) | 2,260 円 | 160.46 円 | +0.07 | $13,819.00 | +204.0 |
| 6月2日 (火) | 2,260 円 | 160.76 円 | +0.30 | $13,966.00 | +147.0 |
| 6月3日 (水) | 2,330 円 | 160.99 円 | +0.23 | $13,920.50 | -45.5 |
| 6月4日 (木) | 2,330 円 | 160.99 円 | 0.00 | $13,872.00 | -48.5 |
| 6月5日 (金) | 2,330 円 | 161.04 円 | +0.05 | $13,731.00 | -141.0 |
1. 銅相場:火曜日の13,966ドル到達から、水曜日の電撃「+70円」改定へ
週明けから驚異的な底堅さを見せていた海外LME相場は、現地2日(火)に一時13,966.00ドルまで暴騰。あと一歩で大台となる14,000ドルという異次元の領域へ足を踏み入れる寸前まで買われました。これに為替TTS 160.76円という極端な円安ブースターが掛け合わされた結果、週半ばの3日(水)午前、国内電気銅建値は前回から一気に70円引き上げの2,330円/kgへと電撃改定されました。
週後半にかけては、あまりに急ピッチな高騰に対する警戒感から利益確定売りが先行。金曜日(現地5日)のLME現物売価格は前日比141ドル安の13,731.00ドルへと値を下げています。
2. 為替要因:週末の161.04円突破が国内価格を完全防衛
週末にかけて海外銅相場は下落(13,731ドル)しましたが、日本の実務担当者がホッとしたのも束の間、為替市場では再び不気味な円安が加速しました。金曜日(5日公表)の東京外国為替TTSはついに161.04円へ突入。
これにより、LME価格の下落分が円建て換算においてほぼ完璧に相殺されました。セツルメント円換算価格は2,211,240円/tをマーク。諸経費および現物プレミアムを加味した実質計算値は、ぴったり現行建値と同水準の2,250円〜2,260円付近を算出しており、週明け月曜朝の段階での急な建値崩落リスクを防ぐ、強力な防波堤として機能しています。
⚠️ スクラップ実務者への防衛提言:161円台は「超高電圧な地雷原」
国内建値が過去最高値圏の「2,330円」をがっちり維持したまま週越しとなったことは、短期的な集荷・ヤード運営において非常に有利な材料です。
しかし、為替161.04円という水準は、いつ政府・日銀による「強烈な為替介入(ドル売り・円買い)」の引き金が引かれても全くおかしくない、超高電圧の警戒ゾーンにあります。
万が一、連休明けや週初に大規模な介入が発動され、一気に155〜156円付近まで円高に戻された場合、海外価格がどれほど高値であっても、国内価格は一晩にして**1kgあたり70円〜80円(トンあたり7〜8万円)近く急転直下するリスク**を内包しています。高値で仕入れたスクラップはヤードに長期ストックせず、仕入れたその日のうちに速やかに出荷・転売(スクエアポジションの維持)を完結させるリスク管理を徹底してください。
まとめ:6月相場の幕開けと今後の視点
6月第1週の非鉄金属市場は、一時的な調整(下落)をも買い戻しが即座に打ち消す、極めてタフな「高値の地平」が確認された1週間でした。
次週以降も、13,500ドル台を維持している海外相場の下値支持力と、為替の防衛介入とのせめぎ合いが相場を支配する見通しです。日々のデータを冷静に見極め、スピード感のある取引を心がけていきましょう!