今日の銅相場を教えてよ

非鉄金属のプロが相場を説明

【2026/6/5】銅相場、一時は2,290円急落も「2,320円」へ急反発!1.5万ドル視野の今「買い時は待つべきではない」理由を解説

 

MARKET ANALYSIS

【6/5相場】一時は2,290円まで急落も、電気銅計算値は「2,320円」へ再浮上!15,000ドル予測を前に「買い時は待つべきではない」理由

更新日:2026年6月5日 | lets-copper.com

いつも当ブログ「レッツカッパー!」をご覧いただきありがとうございます。 昨日の相場は、実務担当者の皆様にとっても非常にハラハラする1日だったのではないでしょうか。海外市場での一時的な利確売りとポジション調整により、国内の電気銅計算値は一時的に2,290円/kg水準まで急落。しかし、終わってみれば底堅い買い戻しが入り、最新の計算値は再び大台一歩手前の2,320円/kgまで戻ってきました。 昨日のレポートで提示した「大手金融による15,000ドルへの目標値引き上げ」が現実味を帯びる中、今私たちはどのような購買戦略を取るべきか。結論から申し上げます。「銅の買い時は待つべきではない。必要なものは、必要な時に買うべき」です。この確信の背景を、昨晩のLME実績データを基に深掘りします。

⚠️ 【実務の結論】「下がったら買おう」は、もはや通用しない

相場が2,300円を超えると、「どこかで大きく押し目(急落)が来るはずだ。そこまで仕入れを待とう」と考えがちです。しかし、世界のマネーフローがすでに「15,000ドル(国内換算約2,500円オーバー)」を射程に捉えている現状において、待つことのリスクはかつてないほど膨らんでいます。

今回、一瞬2,290円まで下がった瞬間に怒涛の買いが入って2,320円へ即座に引き戻された事実こそが、下値がいかに強固であるかを物語っています。長期的な高騰トレンドが揺るがない以上、不確実な「押し目待ち」で調達を遅らせることは、最悪の場合「必要な電線や地金が手に入らず、プロジェクトがストップする」という致命的な損害を招きます。今こそ、必要な資材は必要な時にしっかりと買い揃え、実需を確実に回すことが最大の防衛策です。

1. 銅相場:LME 13,872ドルで着地。東京TTSは160.99円をキープ

現地6月4日のLME(ロンドン金属取引所)市場において、銅の現物セツルメント価格(売)は、前日比48.5ドル安の13,872.0ドルで引けました。 一方の外国為替市場は、東京為替TTS(4日発表値)が1ドル=160.99円の高止まりを継続。これにより、セツルメントの単純円換算価格は2,233,253円/tとなっています。

最新電気銅計算値 (Est.) 2,320 円/kg
LME Cash: $13,872.00 × TTS: ¥160.99
= 円換算価格:2,233,253 円/t

※このセツルメント円換算に、国内へ現物を引き取るための「製錬プレミアム」や輸送諸経費、金利負担分を加算した、実質的な国内電気銅の基準計算値は**2,320円/kg**と、依然として最高値圏を堅守しています。

2. 主要非鉄金属のLMEデータテーブル(6/4現地実績)

ロンドン現地4日の公式データに基づく、各非鉄メタルの現物売(セツルメント)価格、円換算および在庫推移状況は以下の通りです。

金属種 現物売(セツルメント) 円換算(円/トン) 3日時点在庫 (増減)
銅 (Copper) $13,872.0 2,233,253 円 379,975 t (▲2,575)
アルミ (Aluminum) $3,739.0 601,942 円 335,200 t (▲250)
ニッケル (Nickel) $18,375.0 2,958,191 円 274,236 t (±0)
亜鉛 (Zinc) $3,564.0 573,768 円 111,900 t (▲625)
スズ (Tin) $55,600.0 8,951,044 円 8,760 t (▲40)

【アルミ:60万円の大台を死守】
アルミの現物セツルメントは3,739.0ドル(円換算ベース:601,942円/t)。海外価格がややマイルドに動いたものの、TTS 160.99円という強力な為替が下値を押し上げ、国内換算価格としての「トン当たり60万円」をしっかりとキープしています。

【スズ:5.5万ドル台へ調整入るも超高値圏】
スズの現物セツルメント価格は前日の57,110ドルから55,600.0ドル(円換算:8,951,044円/t)へ小幅調整。依然として900万円に迫る異常な価格帯であることに変わりはなく、需給のタイト感に基づく強気の構造は崩れていません。

【ニッケル:18,375ドルとレンジの下限をテスト】
ニッケルセツルメントは18,375.0ドルで引けました。EVバッテリー分野の直近の在庫消化ペースをにらみながらの上値の重い展開ですが、ロンドン現物の在庫増減が「0」と膠着していることから、ここからは底堅いレンジ推移が予想されます。

 

3. 実務担当者の在庫・リスク管理

週末の最終取引を前に、銅計算値が一時2,290円まで下落し、現在は2,320円まで急反発している動きは、短期トレーダーの揺さぶり以外の何物でもありません。

実需を持つ私たち電設資材・スクラップのプロが重視すべきは、「仕入れた原料はすぐに売却・引き渡し(スクエア化)を行い、目の前の利益を確実に確定すること」です。為替160.99円は日銀の介入リスクを抱える超警戒レンジですが、世界が「15,000ドル」を待望している今、買いのチャンスを待って指をくわえている時間はありません。必要なものは必要な瞬間に買い、すぐに製品化・転売する「超高速回転」で、6月の激しい荒波を乗りこなしていきましょう。

※本記事は市場情報の一般共有を目的としており、特定の取引契約を推奨・勧誘するものではありません。

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